花と器のフォトエッセイ
暮らしの中で花を楽しむ達人、flowers&leaves+livesさんの季節の花とあわせて楽しむ器、
そして暮らしのお話。
第七話 「晩夏の風景」
暮らしの中で花を楽しむ達人、flowers&leaves+livesさんの季節の花とあわせて楽しむ器、
そして暮らしのお話。
第七話 「晩夏の風景」
木立の中で
青空に浮かぶのは夏の主役、入道雲。
まだまだ昼間は暑い日が続いています。
いつもの公園散策も蝉の大合唱の中。
それでも一歩木立の中に入れば、風は爽やか。
見上げれば木々の葉がさわさわと揺れています。
枝葉の作り出す木陰は優しい。
夏の実りを味わう
8月今年も主人の実家からたくさんのトウモロコシやスイカが届きました。
暑い暑いこの夏は我が家のスイカの消費もいつになく多く!みんなよく食べました。
トウモロコシは、ゆでてそのままはもちろん、トウモロコシごはんにしたりスープにしたり……
夏ならではの楽しみもたくさんです。
朝から気温が高く食欲がわかない日も、急いでお昼にしなくてはという日にも冷蔵庫に冷たいスープが作ってあると心強くて。
トウモロコシの冷たいスープ、仕上げに散らすひげ根の素揚げは友人に教わって以来我が家でも定番となりました。
キッチンにはデッキから摘んできた色づきのビルベリーを一枝。
ガラスの器に生けて、目から涼の風景です。
グリーンスワッグ
しばらく器で生花として楽しんでいたグリーンを束ねてスワッグを仕立てました。
ビバーナムコンパクタ、バラの実の二種類の実ものをざっくり束ねて量感を出して。
枝の伸びやかな動き、アスパラのレースのような風合いで涼やかな雰囲気になったように思います。
束ねた花材は、ドライアンドラ、エリカ、ポリポジューム、アスパラ、ユーカリ、バラの実、ビバーナムコンパクタ。
ドライフラワー集め
自宅で楽しんだ植物たちは可能な限りドライフラワーにしています。
その過程でうまく行かないときもありますが、ドライになった花や葉の形、茎の動き、そして何よりその色合いには生花とはまた違う美しさがあるなぁといつも思います。
スワッグに仕立てた植物たちも、これからの変化が楽しみです。
故郷の景色
夏の帰省は大人も子どもも楽しみにしているイベントのひとつ。
ちょうどこの季節は実家周辺の田んぼに稲穂が実る頃。
青々しくまだ若い稲穂が、真夏の太陽の下、しっかり根を張り地から水を吸い上げ、色づきの季節に向けてエネルギーを蓄えながら育つ姿には凛々しささえ感じます。
風が吹くたび田んぼ一面の稲が揺れ、この時期らしい音を奏でています。
ひととき、子どもたちと夏の休日を楽しんできました。
晩夏の夕暮れ
昼間の残暑はまだまだ厳しいものがありますが、それでもお盆を過ぎるころから朝夕の風にどこかほっとするような気もします。
日中の灼熱光線も落ち着く夕暮れ、木々の葉もその熱を徐々に落とし静かに輪郭を見せ始めます。
ゆっくりと迫る夕闇もこの季節らしく、晩夏の夕暮れ、木立の美しさにただただうっとりとする瞬間です。
暑い暑い夏もいよいよ後半、季節はふたたびゆっくりと動き始めます。
flowers&leaves+lives
フラワーコーディネーター資格取得後、ホテルでのブライダルフラワー、自宅やギャラリーなどでのワークショップ主催を経て現在は暮らしの中で楽しむ花を提案しています。