
梅とは
春の訪れを告げる、上品な香りが魅力の美しい早春花。中国を原産とし、朝鮮半島を経由して日本に伝えられたといわれています。古来から観賞・食用のほか、歌や家紋など日本の文化への影響も根強く、「松竹梅」と縁起木のひとつにも数えられてきました。
科名:バラ科サクラ属 原産地:中国
別名:風待ち草、百花魁、好文木、香雪、春告草、花兄
英名:Japanese apricot
分類/形態 | 落葉・落葉高木 |
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耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
開花時期 | 1月~3月 |
梅の置き場所
開花中は室内で楽しみ、花が終わったら戸外へ
本来は一年中戸外で育てる花木ですが、開花期には室内で観賞し、初春の訪れを楽しむのも良いでしょう。木そのものへの日照は必要なので、1週間は室内、次の一週間は戸外もしくは窓際などで日に当てて下さい。花を長く楽しみたい場合は、高温にならない涼しい場所で管理しましょう。花後は日当たりと通風の良い戸外で管理してください。
夏は直射日光を避け、日陰になる場所に移動します。寒さは強いので、冬の間は戸外に出したままで問題ありません。
梅の水やり
夏とツボミ時期の水切れに注意
水やりは土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るくらいたっぷり与えましょう。開花中は花に水が当たらないように注意します。花後の4~6月は新芽が伸びる時期なので生育が活発になります。また、梅は夏に水を枯らすとツボミが落ちる原因になりますので十分に注意しましょう。気温の低い朝夕に、こまめに水やりを行いましょう。開花前のツボミの期間は乾燥を避けるため、時おり霧吹きなどで樹木全体に湿気を与えます。
梅の肥料の与え方
適期に肥料を与えましょう
2月上旬と9月下旬~10月上旬ごろに、油かすや骨粉をまぜた固形肥料か、粒状の化成肥料を与えます。その際、植物に肥料が直接触れないように、鉢の縁の方へ置いてください。水を与えるたびに徐々に効いていきます。7月~12月にチッ素(N)分を多く含む肥料を与えると、花芽がつきにくくなるので注意しましょう。
梅の剪定・植え替え
花後に剪定をしましょう

梅は長く伸びた枝には花芽があまりつかないため、花が終わった直後に長く伸びている枝を半分くらいの長さに切り詰めて、全体をバランスよく整えます。さらに、枯れた花をこまめに摘むことにより、翌年花が咲きやすくなり病気にもかかりにくくなります。
盆栽仕立ての場合、植え替えを頻繁に行う必要はありません。植え替える場合は、2~3月頃の花が終わった後に行います。赤玉土7:砂3くらいの割合で混ぜた用土を使用し、古い土はなるべく落として植え付けましょう。