
パンジー(ビオラ)とは
秋から春にかけて花壇を鮮やかに彩るパンジー。大きさ、色、咲き方などをはじめ、非常にバラエティーに富んだ多くの品種が発表されています。ヨーロッパ原産の野生のスミレ(viola)を改良して生まれたと言われており、以前は大輪のものを"パンジー"、小輪のものを"ビオラ"と呼んでいました。現在は複雑に交配された園芸品種も多くなり、区別が難しくなっています。パンジーの名はフランス語の「パンセ」(物思う)に由来し、ひっそりと物思いにふけるように咲く花姿から名づけられました。
科名:スミレ科スミレ属 原産地:ヨーロッパ
別名:ビオラ 英名:Pansy 学名:Viola × wittrockiana
分類/形態 | 草花/一年草 |
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耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
開花時期 | 10月下旬~5月中旬 |
パンジー(ビオラ)の置き場所
日当たりの良い場所に
屋外の日当たりの良い場所で管理します。涼しい気候を好みますが、強い寒風が当たる場所は避けましょう。水はけの良い土を好むので、庭植えの場合、土が硬い性質であれば腐葉土や堆肥などの有機質を十分に混ぜておきましょう。
パンジー(ビオラ)の水やり
加湿になりすぎないように
土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。早朝や夕方は土中が凍る恐れがあるので、できるだけ気温が上がってから与えます。花に水がかかると痛みやすくなるので、土の表面に直接与えるようにしましょう。加湿に弱いので、与え過ぎには注意します。
庭植えの場合、植え付け時にたっぷりと水を与えた後は、ほとんど必要としません。
パンジー(ビオラ)の肥料の与え方 >
開花中は肥料を忘れずに
花をたくさん咲かせるので、肥料を多く必要とします。植え付け時に用土に元肥を混ぜ込み、開花中は月に2~3回液体肥料を与えるか、緩効性肥料を株元から少し離して与えます。葉が黄変していたら、肥料不足のおそれがあります。
日々のお手入れと植え替え
高温多湿に弱いので、苗の植え付けは10~11月、最高気温が20℃を下回る頃が理想的です。12月頃に植え付けても寒さで枯れてしまう場合があります。
長期にわたり次々と花を咲かせますが、咲き終わった花をそのままにしておくと、種をつくる作業に養分を取られてしまい株が弱ってしまいます。次の花を咲かせるために、花がしおれてきたら茎の付け根から切るか摘み取りましょう。