
エアープランツとは
エアープランツとは、パイナップルの近縁種にあたるチランジア属の総称です。その多くは土を必要としない着生植物で、空気中の水分を吸収して生育します。多くの品種があり、どれも個性的で魅力ある姿をしています。お手入れにも手間がかからず、土を使用しないため清潔であることから、インテリアアイテムとして注目されています。中には花を咲かせたり、子株をつける品種もあります。
科名:パイナップル科ハナアナナス属〈チランジア属)
原産地:中央・南アメリカ、アメリカ南部、西インド諸島など
別名:チランジア 英名:Airplants、Tillandsia
エアープランツの葉の種類
大きく二種類のタイプに分けられます
エアープランツには大きく分けて「銀葉種」(葉が"トリコーム"に覆われシルバーグリーン)と「緑葉種」(葉がグリーン)の二種類に分けられます。銀葉種は乾燥に比較的強く、緑葉種は乾燥と強い光に弱い性質があります。
また、品種によってもお手入れ方法が異なる場合もあります。以下に基本的なお手入れ方法をご紹介しますが、植物の状態をよく観察して管理をしましょう。
エアープランツの置き場所について
直射日光を避けた明るい場所で
一年を通し、直射日光の当たらない、明るく風通しの良い屋内で育てます。強い光により葉焼けを起こす場合があるので注意しましょう。インテリア雑貨として暗い場所で管理している場合も、定期的に明るい場所へ移動してあげると、葉色も美しく健康的に育ちます。冬はなるべく暖かい場所で管理しましょう。
エアープランツの水やりについて
"水が要らない"はNG!
エアープランツの自生地の多くは中南米。朝晩で極端に気温の異なる砂漠地帯や、濃霧の発生するような森林などさまざまです。空気中の水分だけで生育するには、日本の環境では水分が足りませんので、定期的に水を与えましょう。エアープランツは夜に水分を吸収します。水やりはできるだけ日中を避け、夕方以降に与えましょう。週に1~2回、霧吹きで全体に水をかけます。冬は控えめにしましょう。株全体が萎れていたり、水やりを忘れ枯れかけている時には「ソーキング」を行うと効果的です。月に1回、水を張ったバケツ等に4~6時間浸し、その後はしっかりと水を切って風通しの良い場所で乾かしましょう。水が溜まったままだと腐る恐れがあります。乾燥時のソーキングは効果的ですが、梅雨など湿度の高い時期には不要です。