二十四節気の花絵

イラストレーターの水上多摩江さんが描いた季節の花に合わせた、
二十四節気のお話と花毎だけの花言葉。

第三話 啓蟄「菜花と蜂」

2018.03.06

life

山村暮鳥の「いちめんのなのはな」の詩が好きで、

菜の花を見るたびに思い出し、

まぶたの裏に一面の菜の花畑を広げています。

空は青く遠くかすんで、

深く息をすると胸がどんどん広がって

菜の花の黄色に包まれる

菜の花の黄色。

そういう黄色はどうやったら描けるのだろう、

この詩は見事だなぁといつも思います。

水上多摩江(画・文)

イラストレーター。
東京イラストレーターズソサエティ会員。書籍や雑誌の装画を多数手掛ける。主な装画作品:江國香織著「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」集英社、角田光代著「八日目の蝉」中央公論新社、群ようこ「猫と昼寝」角川春樹事務所、東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇跡」角川書店など